クラリスロマイシンはCYP3A4阻害作用、P糖タンパク質への阻害作用があり、薬物相互作用が非常に多い。
今回は、クラリスロマイシンとの併用により用量が決まってしまう薬と、併用禁忌薬をまとめてみた。
なお、最新情報は各自で必ず確認を。
クラリスロマイシンとの併用により用量が決まってしまう薬
<上限量>
エプレレノン(セララ®):25mg
レンボレキサント(デエビゴ®):2.5mg
トルテロジン(デトルシトール®):2mg
フェソテロジン(トビエース®):4mg
イストラデフィリン(ノウリアスト®):20mg
ブレクスピプラゾール(レキサルティ®):1mg
バルデナフィル(レビトラ®):5mg
タダラフィル(シアリス®):10mg
<開始用量>
グアンファシン(インチュニブ®):1mg
タダラフィル(ザルティア®):2.5mg
タダラフィル(シアリス®):5mg
シルデナフィル(バイアグラ®):25mg
タダラフィルは同じ成分でも用途が違えば薬品名が違う。
アドシルカ®
<適応>肺動脈性肺高血圧症
ザルティア®
<適応>前立腺肥大症に伴う排尿障害
シアリス®
<適応>勃起不全
クラリスロマイシンと併用禁忌の薬
ピモジド(オーラップ®)
クリアミン®配合錠
スボレキサント(ベルソムラ®)
ロミタピド(ジャクスタピッド®)
タダラフィル(アドシルカ®)
チカグレロル(ブリリンタ®)
イブルチニブ(イムブルビカ®)
イバブラジン(コララン®)
ベネトクラクス(用量漸増期)(ベネクレクスタ®)
☞かかりつけ医でベルソムラ®、他院でクラリスロマイシン、なんてことは十分ありえる。患者さんには、「飲み合わせのことがあるから、何を飲んでいるかは必ず各Drに伝えるように!」と説明することが非常に大事である。
☞それと、簡単にクラリスロマイシンを処方するのはやめにしていただきたい。クラリスロマイシンでなければならない症例に限定してほしい。
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