転職をお考えの薬剤師さんへ。
腎臓・腎機能低下・尿酸

腎機能低下時、透析時のH2ブロッカー・PPI・タケキャブの投与方法。減量が必要な薬と不要な薬は?

H2ブロッカー

ファモチジン(商品名ガスター)

CCr ml/分  
60以上 1回20mg、1日2回
31~59 ・1回20mg、1日1回
・1回10mg、1日2回
30以下 ・1回20mg、2~3日に1回 
・1回10mg、1日1回
透析患者 ・1回20mg、透析後に1回
・1回10mg、1日1回


ラニチジン(商品名ザンタック)

CCr ml/分  
71以上 1回150mg、1日2回
30~70 1回75mg、1日2回
29以下 1回75mg、1日1回
透析患者 1回75mg、1日1回
(透析日は透析終了後に服用)


シメチジン(商品名タガメット)

CCr ml/分  
50以上 1回200mg、1日4回6時間ごと
30~49 1回200mg、1日3回8時間ごと
5~29 1回200mg、1日2回12時間ごと
0~4(透析患者) 1回200mg、1日1回24時間ごと


ロキサチジン(商品名アルタット)

CCr ml/分  
51以上 1回75mg、1日1~2回
10~50 1回75mg、1日1回
9未満 1回75mgを48時間ごと
透析患者 ・1回37.5mg、1日1回
・透析後に1回75mg

ニザチジン(商品名アシノン)

CCr ml/分  
51以上 150~300mg/日、1日1~2回
10~50 1回75mg、1日2回
9未満 1回75mg、1日1回
透析患者 1回150mg、48時間ごと
透析後に1回150mg


ラフチジン(商品名プロテカジン)

通常量は1回10mg、1日1~2回。
肝代謝型薬物とされていますが、腎不全時のバイオアベイラビリティが不明なため詳細な投与設計ができません。
添付文書では、「透析患者では非透析時の最高血中濃度が健康人の約2倍に上昇することが報告されているので、低用量から慎重に投与すること」となっています。
高度腎機能障害では、投与量の減量が必要かもしれません。

H2ブロッカーは比較的安全性が高い薬ですが、精神神経症状などの副作用報告があります。 腎機能低下患者にH2ブロッカーを減量して投与することは、その有効性は変わらずに、副作用の発生頻度を減らす可能性があります(Nephrol Dial Transplant. 2005 Nov;20(11):2376-84. Epub 2005 Aug 9.)。

PPI

オメプラゾール(商品名オメプラール)
ランソプラゾール(商品名タケプロン)
ラベプラゾール(商品名パリエット)
エソメプラゾール(商品名ネキシウム)

これらの薬剤は、腎不全時・透析時に減量の必要はありません。

P-CAB

ボノプラザン(商品名タケキャブ)

腎機能障害のある患者には、排泄が遅延することにより血中濃度が上昇することがあるため、慎重投与となっています。
腎機能障害患者では、腎機能正常者に比べAUC、Cmaxともに上昇しましたが、一方で有効性・安全性に大きな影響がなかったことが確認されています。

以下、タケキャブの添付文書より

腎機能正常者、軽度、中等度及び高度腎機能障害のある患者、並びに末期腎不全(ESRD)患者を対象にボノプラザンとして20mgを投与した時の薬物動態に及ぼす腎機能障害の影響を検討した外国で実施した臨床試験において、ボノプラザンのAUC(0-inf)及びCmaxは、軽度、中等度及び高度腎機能障害のある患者では腎機能正常者と比較してそれぞれ1.3~2.4倍及び1.2~1.8倍高く、腎機能の低下に伴い増加し、また、ESRD患者におけるAUC(0-inf)及びCmaxは、腎機能正常者と比較してそれぞれ1.3倍及び1.2倍高い。

参考:
透析患者への投薬ガイドブック 改訂2版
改訂3版 腎機能別薬剤使用マニュアル
各薬剤の添付文書、インタビューフォーム、メーカー資料

注意!上記投与方法は一例であって、絶対的なものではありません。個々の症例によって投与量には注意が必要です。詳細な情報は各自でお調べください。

まとめ

腎機能低下時は
H2ブロッカーは減量が必要。
PPIは減量不要。
H2ブロッカーのラフチジンとP-CABのボノプラザンは慎重な投与が必要。

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