転職をお考えの薬剤師さんへ。
感染症・抗生剤・抗ウイルス薬

腎機能低下時の抗生剤(抗菌薬、抗生物質)の投与方法。通常量が可能なものと減量が必要なもの。

腎機能低下時に通常量の使用が可能な抗生剤の例
内服薬
アジスロマイシン(商品名ジスロマック)
ミノサイクリン(商品名ミノマイシン)
クリンダマイシン(商品名ダラシン)
モキシフロキサシン(商品名アベロックス)
リファンピシン(商品名リファジン)
カナマイシン(商品名カナマイシン):カナマイシンの内服薬はほとんど吸収されない。

注射薬
セフトリアキソン静注用(商品名ロセフィン)

腎機能低下時に減量が必要な抗生剤の例
以下はすべて内服薬の場合です。

マクロライド系
エリスロマイシン(商品名エリスロシン)
CLcr 10~50ml/min:400~600mg/日
CLcr<10ml/min:300~400mg/日

クラリスロマイシン(商品名クラリス)
CLcr 10~50ml/min:200~400mg/日
CLcr<10ml/min:200mgを1日1回

ペニシリン系
アモキシシリン(商品名サワシリン)
CLcr 10~50ml/min:1回250mgを8~12時間おきに内服
CLcr<10ml/min:1回250mgを12時間おきに内服

セフェム系
セファクロル(商品名ケフラール)
CLcr 10~50ml/min:1回250mgを1日3回
CLcr<10ml/min:1回250mgを1日2回

セフカペンピボキシル(商品名フロモックス)
CLcr 10~50ml/min:1回100mgを1日2回
CLcr<10ml/min:1回100mgを1日1回

セフジトレンピボキシル(商品名メイアクト)
CLcr 15~59ml/min:1日200~300mgを分2~3
CLcr<15ml/min:1日100~200mgを分1~2

ホスホマイシン系
ホスホマイシン(商品名ホスミシン)
CLcr 10~50ml/min:1回500mgを1日4回
CLcr<10ml/min:1回500mgを1日2回

ニューキノロン系
レボフロキサシン(商品名クラビット)
CLcr 20~49ml/min:初日500mgを1回、2日目以降250mgを1日に1回投与
CLcr<20ml/min: 初日500mgを1回、3日目以降250mgを2日に1回投与

ガレノキサシン(商品名ジェニナック)
低体重(40kg未満)の患者でかつ透析等を受けていない高度の腎機能障害(CLcr 30mL/min未満):1日1回200mgを用いることが望ましい

シタフロキサシン(商品名グレースビット)
CLcr 30~49ml/min:1日1回50mg
CLcr 10~29ml/min:1回50mg、48時間以上の間隔毎

ST合剤
商品名バクタ
CLcr 31ml/min ~:通常用量
CLcr 15~30ml/min:通常の1/2量
CLcr <15ml/min:投与しないことが望ましい

注意!ST合剤では一般感染症、ニューモシスチス肺炎の治療、ニューモシスチス肺炎の発症抑制では通常使用する量が異なります。

次はバクタ配合錠での通常量です。
一般感染症:1日4錠、分2
ニューモシスチス肺炎の治療:1日9~12錠、分3~4
ニューモシスチス肺炎の発症抑制:1日1回1~2錠を連日、または週3日投与

アミノグリコシド系、グリコペプチド系(バンコマイシンなど)、その他の薬剤などは各自でお調べください。

減量した投与量はあくまでも一例であって絶対的なものではありません。個々の症例によって投与量には注意が必要です。
薬剤によっては、血液透析により除去され、透析後に追加投与が必要な場合もあります。
詳細な情報は各自でお確かめください。

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