第2世代抗精神病薬の登場により、抗精神薬の副作用は昔に比べて少なくなったが、それでも完全になくなったわけではない。
「服薬の継続」
このためには注意したほうが良い副作用について要点を抑えて説明する必要がある。
クエチアピン(セロクエル®、ビプレッソ®)
オランザピン(ジプレキサ®)
●眠気、鎮静(α1受容体遮断作用、H1受容体遮断作用による)
●肥満、食欲増進(H1受容体遮断作用、5-HT2c受容体遮断作用による)
●高血糖
☞警告欄に以下の記載あり。
「著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと」。そのため、糖尿病には禁忌になっているため併用薬の確認がとても大事だ。
☞低用量であれば錐体外路症状は出にくい。体重の増加には気を付けてフォローすること。
リスペリドン(リスパダール®)
●錐体外路症状、高プロラクチン血症、悪性症候群(D2受容体遮断作用による)
●立ちくらみ、めまい、眠気(α1受容体遮断作用、H1受容体遮断作用による)
アリピプラゾール(エビリファイ®)
●不眠、神経過敏、吐き気
●アカシジア(手足がむずむずすり、じっとしていられないなどの症状)
●高血糖
☞第一世代よりも錐体外路症状、高プロラクチン血症は出にくい。
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