m3.comで3000円ゲットしよう!
脳神経・睡眠・精神系

高齢者のてんかん(部分発作)+アルツハイマーの合併。どの てんかん治療薬とアルツハイマー治療薬を選ぶ?

アルツハイマー型認知症の高齢者は、てんかんを併発することがある。
その際、治療薬の選択は注意する必要があるかもしれない。

てんかん診療ガイドライン2018によると

合併症・併存症のない高齢者の部分発作
→カルバマゼピン(テグレトール®)、ラモトリギン(ラミクタール®)、レベチラセタム(イーケプラ®)、ガバペンチン(ガバペン®)が推奨

合併症・併存症のある高齢者の部分発作
→ラモトリギン(ラミクタール®)、レベチラセタム(イーケプラ®)、ガバペンチン(ガバペン®)が推奨

高齢者の全般発作
→ラモトリギン(ラミクタール®)、バルプロ酸(デパケン®)、レベチラセタム(イーケプラ®)、トピラマート(トピナ®)が推奨

となっている。

ということで、
部分発作+アルツハイマー型認知症を合併している場合は、抗てんかん薬は「ラモトリギン(ラミクタール®)、レベチラセタム(イーケプラ®)、ガバペンチン(ガバペン®)」のどれかを選ぶとよい。

しかし、治療薬としてカルバマゼピンを先に服用し、後からアルツハイマー型認知症治療薬であるコリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)を追加する場合は注意。

ChEIにはドネペジル(アリセプト®)、ガランタミン(レミニール®)、リバスチグミン(イクセロン®パッチ、リバスタッチ®パッチ)がある。

このうち、ドネペジルの併用注意薬剤にカルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタールなどの抗てんかん薬がある。これらによりドネペジルの効果が弱くなる可能性があるためだ。
一方、ガランタミン・リバスチグミンはこれらの薬剤と併用注意にはなっていない

よって、カルバマゼピンを変更できない(しない)場合は、ドネペジルではなく、ガランタミン or リバスチグミンを選択するとよいだろう。

あわせて読みたい
アリセプト、レミニール、イクセロン・リバスタッチ、メマリー。認知症治療薬の違い、特徴抗認知症薬の基本情報 コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI) 記憶形成、認知機能にはアセチルコリンが関わっています。 ...
最後までお読みいただき、ありがとうございます!

m3.comで3000円ゲット!

Twitterをやっています!【くすりカンパニー】。
「お仕事の依頼」・「当サイトに記事を載せたい方」・「当サイトの記事を使いたい方」・「当サイトをご支援していただける方」を募集中!DMにてご連絡ください。