イチョウ葉エキスは認知機能の改善が期待できるとされ、サプリメントで発売されている。
有効成分はフラボノイド配糖体(ルチン、ケルセチンなど)、テルペンラクトン(ギンコライドなど)とされている。
イチョウ葉エキスに含まれるギンコライドBはPAF(血小板活性化因子)の阻害作用があり、出血傾向を高める可能性がある。
ワーファリン®やイグザレルト®などの抗凝固薬、バイアスピリン®などの抗血小板薬を服用している患者が同サプリを服用すると出血リスクが上昇する可能性があるため、注意が必要だ。
また、イチョウ葉エキスにはCYP2C19活性の誘導作用があり、オメプラゾール(オメプラール®)との併用でオメプラゾールの血中濃度が低下したという報告がある(Pharmacogenetics. 2004 Dec;14(12):841-50.)。
サプリメントだからといって、併用薬を気にしなくていい、ということにはならない。
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