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脳神経・睡眠・精神系

サインバルタ(デュロキセチン)は朝食後、パキシル(パロキセチン)が夕食後の理由

サインバルタが朝食後、パキシルが夕食後の理由

1日1回服用のデュロキセチン(サインバルタ®)は朝食後、パロキセチンパキシル®)は夕食後服用である。

類似薬なのに服用時点が異なるのはなぜだろうか。

 


デュロキセチンが朝食後の理由
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)であるデュロキセチンは、国内で実施された臨床試験はいずれも朝食後投与で行われ、プラセボ群に対する優越性及び有効性が確認されたため、そのまま朝食後で適応が通った。
なお、海外の臨床試験において、朝及び夜投与後の薬物動態パラメータを比較した結果、デュロキセチンの薬物動態に及ぼす投与時間の影響は大きなものではないことが示唆されている。
試験が朝食後だから、という理由。

 

パロキセチンが夕食後の理由
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)であるパロキセチンは、副作用として眠気が最も多く発現した。
これを考慮し、投与は朝食後より夕食後にすることとした。
眠気が決め手。

 

デュロキセチン(サインバルタ®)はどんな薬?

<適応>
うつ病・うつ状態
下記疾患に伴う疼痛
糖尿病性神経障害
線維筋痛症
慢性腰痛症
変形性関節症

うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛
通常、成人には1日1回朝食後、40mg。
投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量。
効果不十分な場合には、1日60mgまで増量が可能。

線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛
→通常、成人には1日1回朝食後、60mg。
投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量。


もともとは抗うつ薬だが、その後、疼痛の適応も取得。
整形外科からのサインバルタ®は、疼痛での処方の可能性が大
内科からの処方はよく聞き取りをすること。

 

パキシル®とパキシル®CRの違い、比較

パキシル®錠
<規格>
5mg、10mg、20mg

 

<適応>
●うつ病・うつ状態
通常、成人には1日1回夕食後、20~40mg。
1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量。
症状に応じて適宜増減するが、1日最大40mg

 

●パニック障害
通常、成人には1日1回夕食後、30mg。
1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量。
症状に応じて適宜増減するが、1日最大30mg

 

強迫性障害
通常、成人には1日1回夕食後、40mg。
投与は1回20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量。
症状に応じて適宜増減するが、1日最大50mg

 

社会不安障害
通常、成人には1日1回夕食後、20mg。
投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量。
症状に応じて適宜増減するが、1日最大40mg

 

外傷後ストレス障害
通常、成人には1日1回夕食後、20mg。
投与は1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量。
症状に応じて適宜増減するが、1日最大40mg

適応多数。開始量、増量方法、1日最大量に注意!

 

パキシル®CR錠
<特徴>
パキシル®CR錠の最大の特徴は、腸溶性徐放錠であること。
投与初期の消化器症状(吐き気など)の発現を軽減すること、また速放性製剤と比べて血中濃度の立ち上がりをゆるやかにし、反復投与時の血中濃度の変動を小さくすることを目的に開発された。

<規格>
6.25mg、12.5mg、25mg。

薬物動態から推定されるパキシル®CR錠とパキシル®錠(速放錠)の用量関係は以下の通り。

パキシル® パキシル®CR
10mg 12.5mg
20mg 25mg
30mg 37.5mg
40mg 50mg

 

<適応>
●うつ病・うつ状態
通常、成人には1日1回夕食後、初期用量としてパロキセチン12.5mg。
その後1週間以上かけて1日用量として25mgに増量。
1日50mgを超えない範囲で適宜増減。
増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として12.5mgずつ行う。

日本では、CRの適応は1つのみ(2021年6月時点)。
パキシル®錠からCR錠への切り替えは「うつ」でしかできないため、切り替え処方があったら適応症を要確認すること。

なお、アメリカでは「大うつ病性障害」、「パニック障害」、「社会不安障害」、「月経前不快気分障害」に適応がある。
また、日本では夕食後だが、アメリカでは「朝、空腹時又は食後」となっており、服用タイミングが異なる

 

おまけ~ SSRI、SNRI、NaSSA 、新規作用の薬~

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
パロキセチン(パキシル®)
セルトラリン(ジェイゾロフト®)
エスシタロプラムレクサプロ®
フルボキサミンルボックス®/デプロメール®

 

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
デュロキセチンサインバルタ®
ミルナシプラントレドミン®
ベンラファキシンイフェクサー®

 

NaSSA (ノルアドレナリン・セロトニン作動薬)
ミルタザピンレメロン/リフレックス

セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤
ボルチオキセチン(トリンテリックス®)
2019年11月発売、新規の抗うつ薬。

参考:各添付文書、IF

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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