アムロジピンの保険適応は1日1回なので、1日2回の処方には疑義照会が必要。ただし、1日1回服用の薬をあえて1日2回服用にすることで安定した血圧コントロールができる場合もある。
例えば早朝高血圧。
早朝高血圧は
①夜間の血圧上昇が朝方まで持続するタイプ
②朝方に血圧が急上昇するタイプ
の2つがある。
早朝高血圧は心血管イベントの発症の危険因子と考えられており、アムロジピン1日1回(朝食後)の服用で朝方の血圧が高い場合は、1日2回(朝食後・寝る前)にすることで安定した降圧効果が得られることがある。
なお、飲酒の習慣があるとアルコールの昇圧作用により早朝の血圧が上昇しやすくなることがあるため、飲酒歴を確認しておくことは大事である。
もちろん、無理にアムロジピンを1日2回にしなくとも他剤の追加を検討してもよい。
<参考までに>
アムロジピンと同じく長時間作用型のCa拮抗薬のアダラート®CRは通常1日1回だが、1日40mgで効果不十分な場合には1回40mg、1日2回まで増量できる。
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