転職をお考えの薬剤師さんへ。
妊娠と授乳

妊婦(胎児)への薬の使用の判断基準。現場で役に立つ情報源はこれだ!

妊婦(胎児)へ薬を使用するときは、webから閲覧できるオーストラリア分類と、書籍からの情報が有用です。

オーストラリア分類による胎児への7段階評価

オーストラリア分類のリンクはこちらです。
カテゴリーが7つに分類され、「A」が一番安全、「X」が危険という評価方法です。

カテゴリーA
多くの妊婦や妊娠可能年齢の女性に使用されてきた薬だが、それによって奇形の頻度や胎児に対する直接的・間接的有害作用の頻度が増すという、いかなる証拠も観察されていない。

原文:Drugs which have been taken by a large number of pregnant women and women of childbearing age without any proven increase in the frequency of malformations or other direct or indirect harmful effects on the fetus having been observed.

カテゴリーB
使用経験が限られているが、奇形やヒト胎児への直接的・間接的有害作用の発生頻度の増加は観察されていない。
B1 動物を用いた研究では、胎仔への障害が増加したという証拠は示されていない。
B2 動物を用いた研究は不十分もしくは欠如しているが、手に入るデータからは胎仔への障害が増加するという証拠は示されていない。
B3 動物を用いた研究では胎仔への障害が増えるという証拠はあるが、この結果がヒトに対してどういった意味をもつものか不明である。

カテゴリーC
薬理効果によって、胎児や新生児に有害作用を引き起こす薬、もしくは引き起こす疑いのある薬だが、催奇形性はない。これらの有害作用は、可逆的なことがある。

カテゴリーD
ヒト胎児の奇形や不可逆的な障害の頻度を増やす、もしくは増やすと疑いのある薬。またはその原因と考えられる薬。これらの薬には有害な薬理作用があるかもしれない。

カテゴリーX
胎児に永久的な障害を引き起こすリスクの高い薬であり、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある場合は使用すべきでない。

書籍で調べるならこちら! 

①薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳 改定2版
→疫学研究の情報を元に評価している本書は、必要な情報が上手にまとまっており、とても見やすいです。現場に1冊あると即戦力となるでしょう。国立成育医療研究センター/妊娠と薬情報センターの村島温子先生が編集をされています。

②実践 妊娠と薬 第2版 -10,000例の相談事例とその情報
→疫学研究+虎の門病院の経験を元に評価しています。その豊富な相談事例と、薬剤危険度を評価した点数表示(0~5点の6段階)・その評価の根拠となる情報量のレベルは、現場では非常に心強いです。

③Drugs in Pregnancy and Lactation 2017年 改訂第11版
妊娠中、授乳期に通常処方される薬剤を1200種類以上も取り上げており、1648ページと情報量はとても豊富です。本書には、タブレットやスマートフォンにダウンロードして専用アプリからいつでもアクセスできるインタラクティブなeBook版がバンドルされています。3か月ごとのオンラインアップデートにより、常に最新の情報が得られるのも嬉しいポイントです。

今日の治療薬
オーストラリア分類の評価は、豪州ADEC基準として「今日の治療薬」にも一部記載されています。この機会に「今日の治療薬」を手元に1冊置いておくとよいでしょう。

①と②は日本語で書かれており、どちらも手元にあると安心です。というか、薬局に必須の書籍です。どちらかは絶対にそろえておきましょう。③は英語で書かれているので、英語の勉強をしつつ妊娠・授乳に関する勉強もできるので、お金と時間があるときに購入されるといいと思います。

意外?かもしれませんが、今日の治療薬にも情報がしっかりと載っています。この1冊を深く読み込むとかなり実力がつくことでしょう。

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