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食品・相互作用

牛乳アレルギーに禁忌の薬、注意したほうがいい薬

牛乳アレルギーとは?

 牛乳アレルギーは乳幼児の食物アレルギーの中でも頻度が高いアレルギーで、また、食物アレルギーの中でも鶏卵アレルギーの次に多い疾患です。
牛乳アレルギーや卵アレルギーは乳幼児に多いですが、成長し大人になるとその割合は減少してきます1)

牛乳の主なアレルゲンは、カゼインとβラクトグロブリンという報告が多いです2)3)
カゼインには耐熱性があり、少し熱を加えたくらいでは蛋白質の構造がほとんど変化しません。そのため、牛乳を使用して作るお菓子や料理には注意が必要です。

牛乳アレルギーの症状には、蕁麻疹、咳、呼吸困難、嘔吐、腹痛、下痢などがありますが、一番重症なのはアナフィラキシーショックです。

参考:
1)厚生省資料 食物アレルギー
2)https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/59/2/59_KJ00006159570/_pdf
3)食物アレルギー診療ガイドライン2016

乳糖は摂取可能?

乳糖そのものは二糖類で蛋白質は含んでいないため、牛乳アレルギーの人が純粋な乳糖を摂取することに問題ありません。

なお、乳糖は牛乳から精製される過程で夾雑物として乳蛋白を含む可能性がありますが、基本的には問題にならないと考えられます。
例えば、内服薬には添加物として乳糖を含むものが多くありますが、牛乳アレルギーの人に禁忌になっておらず、日本小児アレルギー学会の「食物アレルギー診療ガイドライン2016」では、経口薬については服用を制限していません。
また、乳糖が食品に使用されたとしても、その量がわずかな場合は、ほとんどの牛乳アレルギーの人には問題ないとされています。

ただし、乳糖を含む注射薬や吸入薬では、乳糖による臨床アレルギーの誘発症状が確認された例が報告されているため、念のため注意が必要です。

牛乳アレルギーに注意したほうがいい薬

牛乳アレルギーに禁忌の薬剤(商品名で記載)

耐性乳酸菌製剤
エンテロノン‐R散
耐性乳酸菌散10%「トーワ」
耐性乳酸菌散10%「JG」
ラックビーR散
*ラックビー微粒N/ ラックビー錠は禁忌ではない。

タンニン酸アルブミン
タンナルビン

水酸化マグネシウム
ミルマグ錠
*ミルマグ内用懸濁液は禁忌ではない。

肝不全用経口栄養剤
アミノレバンEN配合散
*アミノレバン点滴静注は禁忌ではない。

経腸栄養剤
エネーボ配合経腸用液
エンシュア・リキッド
エンシュア・H
ラコールNF配合経腸用液
ラコールNF配合経腸用半固形剤

添付文書の重要な基本的注意に「乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者に対しては使用を注意すること」という内容がある薬剤(商品名で記載)

インフルエンザ治療薬
リレンザ
イナビル吸入粉末剤

ステロイド注射薬
ソル・メドロール静注用40mg
注射用ソル・メルコート40
*125mg、500mg、1000mgには基本的注意の記載はなし。
*40mgの製剤は添加物として牛の乳由来の乳糖を使用している(添付文書より)。

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