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皮膚疾患

ベピオとゼビアックスの同時塗布・混合がダメな理由

ベピオとゼビアックスは一緒に使用できるのか?

ベピオ®ゲル(以下ベピオ)は尋常性ざ瘡、
ゼビアックス®ローション(以下ゼビアックス)は表在性皮膚感染症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)に適応がある外用剤。

ベピオは2015年4月に発売され、
①殺菌作用、②厚くなった角質をとり、毛穴のつまりを抑える、③抗炎症作用
により効果を発揮する。

ゼビアックスは2016年1月に発売されたキノロン系の外用抗菌薬。細菌のDNAジャイレース及びトポイソメラーゼIVに作用してDNAの複製を阻害することにより抗菌作用を示す。

ざ瘡(にきび)治療に使用される両薬剤は、ともに1日1回、洗顔後に患部に塗布する。

一緒に処方されることがあるが、ゼビアックスが黄色~褐色に変色する場合があるため、ベピオとゼビアックスの混合や同時塗布は避ける必要がある。
また、ベピオの使用中は日光への曝露を最小限にとどめる必要があるため、同時に処方されたときはベピオは夜に、ゼビアックスは朝に塗布することが望ましい。

ベピオとゼビアックスの混合や同時塗布は避ける。
同時に処方されたら、ベピオは夜に、ゼビアックスは朝に塗布。

 

塗り方・治療期間・注意点


ベピオ(成分:過酸化ベンゾイル)
●1日1回、にきびを中心に塗り広げる。
●肌が乾燥しやすいので、保湿をしっかりと行う。
●面ぽう(毛穴が詰まり、皮脂が溜まった状態。ニキビの前段階)にも効果があるので、症状が良くなっても、しばらくの間は使用を継続する指示がでることがある。
●漂白作用があるので、髪、色のついた洋服・枕カバーなどに付着しないように注意。
●凍結を避け、25℃以下に保存する。
●日光への曝露を最小限にとどめる必要があるため、夜の使用が望ましい。

ゼビアックス(成分:オゼノキサシン)
●1日1回、にきびにスポットで塗布。
●耐性菌の発現等を防ぐため、炎症性皮疹が消失した場合は使用の中止をすることが多い。添付文書では、「4週間で効果が認められない場合は使用を中止すること。また、炎症性皮疹が消失した場合には継続使用しないこと。」となっている。

 

推奨される治療法

尋常性痤瘡治療ガイドライン2017には、面ぽう・急性炎症期・寛解維持期などで推奨される治療法が掲載されている。

以下、評価A(行うよう強く推奨する)の薬剤の一例を紹介する。

面ぽう
●アダパレン(ディフェリン®)
●過酸化ベンゾイル(ベピオ®)
●アダパレン/過酸化ベンゾイル(エピデュオ®)

なお、面ぽうには外用抗菌薬を推奨しない、となっている。

急性炎症期の炎症性皮疹
●アダパレン(ディフェリン®)
●過酸化ベンゾイル(ベピオ®)
●クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル(デュアック配合ゲル®)
●アダパレン/過酸化ベンゾイル(エピデュオ®)
●外用抗菌薬
 ・クリンダマイシン(ダラシンT®)
 ・ナジフロキサシン(アクアチム®)
 ・オゼノキサシン(ゼビアックス®)
●内服抗菌薬
 ・ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)

炎症軽快後の寛解維持期
●アダパレン(ディフェリン®)
●過酸化ベンゾイル(ベピオ®)
●アダパレン/過酸化ベンゾイル(エピデュオ®)

 

そもそもニキビって?

一般に「ニキビ」と言われている尋常性ざ瘡は、皮膚の慢性炎症性疾患である。

ニキビは
①古い角質などで毛穴が詰まる
②毛穴に皮脂が溜まる
③そこに主にアクネ菌(Propionibacterium acnes)が過剰に増殖し炎症を引き起こす
という仕組みでできる。

アクネ菌は皮脂を好み酸素を嫌うため、毛穴が詰まり、皮脂が溜まった状態(面ぽう、もしくはコメドと言う)はアクネ菌の発育に好都合となる。

2008年にディフェリン®、2015年にベピオ®が発売されてからは、よりよいニキビ治療が行えるようになった。

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