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皮膚疾患

スミスリン:市販薬と病院で処方される薬の違いとは?

スミスリン®の成分はフェノトリンと言いますが、成分が同じでも「市販薬」と「病院で処方される薬」では適応が異なることに注意が必要です。

市販薬のスミスリン®
<適応>
シラミの駆除

<剤形>
シャンプー、パウダータイプがあります。

<特徴>
ヒトに寄生するアタマジラミ・ケジラミの駆除に優れた効果のある医薬品です。

 

病院で処方されるスミスリン®
<適応>
疥癬(ヒゼンダニが原因の皮膚感染症)

<剤形>
ローション

<特徴>
本剤は殺ダニ作用とダニ増殖抑制作用が認められており、疥癬患者に対する有効率は92.6%(88/95例)で、有効症例の治癒状態は有効判定の4週後も維持していました(IFより)。

同じ成分でも適応が異なる場合がある!

 

シラミとは?

ヒトに寄生するシラミには、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの3種類があります。それぞれの感染経路・感染部位は次の通りです。

アタマジラミ 髪の接触を介して頭髪に感染
ケジラミ 性行為を介して主に陰毛に感染
コロモジラミ 体や衣類の接触を介して衣類に感染

これら3種類のシラミは、皮膚から吸血して、かゆみ、湿疹などを起こします。
ヒトから離れたシラミは吸血できないので2~3日で死んでしまいます。

保育・幼稚園児や小学生の間で集団発生するシラミはアタマジラミです。
不潔だからシラミにかかるわけではなく、毛と毛が接触することでヒトからヒトへと感染が広がっていくので、清潔にしていても感染することがあります。

参考:KINCHO 商品説明より

疥癬とは?

疥癬は、ヒゼンダニが皮膚角質層に寄生することにより発症する皮膚感染症です。
感染経路は肌と肌が触れ合うことで主ですが、介護施設や病院などにおいて、介護者や寝具を介して感染することもあります。
感染しても1~2か月は症状が出ないこともあるため、知らないうちにヒゼンダニが人から人へうつることがあり、非常に厄介な感染症です。

疥癬には「通常疥癬(普通に見られる疥癬)」と「角化型疥癬」があります。

通常疥癬
ダニの数は少なく(数十匹以下)、感染力は弱いですが、とても強い痒みが出ます。

角化型疥癬
ダニの数は非常に多く(100~200匹)、感染力も強いです。痒みに関しては不定とされています。

疥癬に関するより詳しい情報はこちらを御覧下さい。写真も掲載されています。
●公益社団法人 日本皮膚科学会
●マルホ 疥癬とは

 

その他の疥癬治療薬 

イベルメクチン(商品名ストロメクトール)

スミスリン®は外用薬ですが、イベルメクチンは内服薬です。
基本的には、たったの一回服用したらそれでおしまいです。

ただし、症状がひどいときには、1~2週間後もう一度服用する場合があります。

時間をあけて服用する理由は、ヒゼンダニの卵が孵化するのに3~5日はかかるためです。
卵の状態ではお薬の効果が出ないため、少し時期をあけて、ヒゼンダニが成長してから再服用することで、より効果的に治療できます。

なお、イベルメクチンは空腹時に服用します。それは、脂肪質が多い食事を摂った後に服用するとお薬の吸収が良くなり過ぎてしまい、副作用が出やすくなるおそれがあるためです。

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