231人の子供を対象とした試験1)によると、結果は次のようでした。
熱性けいれん再発率
解熱剤群
46人/197人(23.4%)
プラセボ群
8人/34人(23.5%)
結果(再発率の差)
-0.2[95%信頼区間 -12.8~17.6]
信頼区間が0をまたいでおり、12.8%もリスクが減るかもしれないが、逆に17.6%もリスクが増えるかもしれない、というはっきりしない結果です。
次に、熱性けいれん診療ガイドライン2015によると、
「発熱時の解熱薬使用については熱性けいれんを予防できるとするエビデンスはなく、再発予防のための使用は推奨されない」としています。
熱性けいれんの再発を予防する目的で解熱剤を使用するのは推奨されない。
参考
1)Arch Pediatr Adolesc Med. 2009 Sep;163(9):799-804. doi: 10.1001/archpediatrics.2009.137.
Antipyretic agents for preventing recurrences of febrile seizures: randomized controlled trial.
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