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ステロイド

ステロイド外用薬Q&A ステロイド外用薬を混合・希釈するとどうなりますか?

ステロイド外用薬と他の外用薬と混合するとステロイド濃度は希釈されますが、希釈通りの薬効減弱にはならないことがあり、逆にステロイドの皮膚透過性が増加することがあります。また、時間が経つにつれてステロイドが分解されていくこともあります。

希釈率と同程度に効果が減弱しないケース

リドメックスコーワ軟膏を白色ワセリンで1/2、1/4希釈しても、血管収縮効果は2/3、1/2にまでしか低下せず、希釈率と同程度には低下しません(参考:日経DI 2012、12月号)。

また、マルホの資料によるとアンテベート軟膏、リンデロン-DP軟膏、リンデロン‐V軟膏は4倍希釈程度では血管収縮効果に差はないという報告があります。

ステロイドの効果を、皮膚に塗布した際の「血管収縮作用による皮膚の蒼白化反応」で検討することがあります。

皮膚透過性が上昇するケース

リドメックスコーワ軟膏に、ヒルドイドソフト軟膏もしくはパスタロンソフト軟膏を1:1で混合すると、ステロイドの皮膚透過性は次のようになりました。

ステロイドの皮膚透過性の比率
リドメックスコーワ軟膏単独:1
ヒルドイドソフト軟膏と混合:2
パスタロンソフト軟膏と混合:4~5

これは、リドメックスコーワ軟膏の油脂性基剤と、ヒルドイドソフト軟膏とパスタロンソフト軟膏の乳剤性基剤とが混合された結果、基剤の性質が変わり、皮膚透過性も変わったためと考えられています。

参考:スキルアップのための皮膚外用剤Q&A

ステロイドが分解されるケース

エステル基をもつステロイドは、混合により基剤がアルカリ性に傾くとエステル基の加水分解により含量が低下することがあります。

例えば、リンデロン‐V軟膏(ベタメタゾン吉草酸エステル)、リンデロン-VGクリームやマイザー軟膏(ジフルプレドナート)は、レスタミンコーワクリームのようなアルカリ性の基剤を持つ外用薬と混合すると、加水分解を受けて効果が減弱することがあるので注意が必要です。

リンデロン-VGクリームをレスタミンコーワクリームと1:1で混合した場合

[25℃で保存]
ステロイドの含有量は
保存後1週間で69.4%
2週間後で38.1%
4週間後で13.9%にまで低下

[5℃で保存]
4週間後でも92.7%の残存率

混合後は冷蔵庫に保管し、患者さんにも冷蔵庫に保管するよう説明するとよいでしょう。
参考:リンデロンVGクリームのIF

また、リンデロン‐V軟膏、ボアラ軟膏(デキサメタゾン吉草酸エステル)、ロコイド軟膏(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)はワセリンとの混合でも含量が低下したと報告されています(参考:日経DI 2012.12月号)。

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