成分が同じでも、適応が異なる薬剤があることを知っていますか?
ここではその一例をご紹介します。
ゾニサミド
エクセグラン®
<適応>
部分てんかんおよび全般てんかんの下記発作型
●部分発作
・単純部分発作〔焦点発作(ジャクソン型を含む)、自律神経発作、精神運動発作〕
・複雑部分発作〔精神運動発作、焦点発作〕
・二次性全般化強直間代けいれん〔強直間代発作(大発作)〕
●全般発作
・強直間代発作〔強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)〕
・強直発作〔全般けいれん発作〕
・非定型欠神発作〔異型小発作〕
●混合発作〔混合発作〕
トレリーフ®OD錠
<適応>
●パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)
●レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム(レボドパ含有製剤を使用してもパーキンソニズムが残存する場合)
<特徴>
どちらの適応でも、トレリーフ®はレボドパ含有製剤と併用する。
パーキンソン病には1日1回25~50mg、パーキンソニズムには1日1回25mgと、てんかん(エクセグラン:維持量は通常1日200〜400mg、分1~3)に使用するよりも少量である。
注意!
ゾニサミドは、発汗減少があらわれることがあるため、体温上昇に注意すること(特に夏場)。
ゾレドロン酸水和物
リクラスト®点滴静注液
<適応>
骨粗鬆症
<特徴>
1年に1回注射
ゾメタ点滴静注
<適応>
●悪性腫瘍による高カルシウム血症
●多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変
サラゾスルファピリジン
アザルフィジン®EN
<適応>
リウマチ
<特徴>
腸溶性フィルムコーティング錠
サラゾピリン®錠
<適応>
潰瘍性大腸炎、限局性腸炎、非特異性大腸炎

ブデソニド
ゼンタコート®カプセル
<適応>
軽症から中等症の活動期クローン病
<特徴>
ブデソニドを含有する腸溶性徐放顆粒を充填した硬カプセル剤。
「腸溶性」及び「徐放性」の 2 つの特性を有し、局所で抗炎症作用を発揮する。
レクタブル2mg注腸フォーム14回
<適応>
潰瘍性大腸炎(重症を除く)
パルミコート®(タービュヘイラー/吸入液)
<適応>
気管支喘息
シムビコート®タービュヘイラー
(ブデソニド/ホルモテロールフマル酸)
<適応>
●気管支喘息(吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
●慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
ビレーズトリ®エアロスフィア56吸入
(ブデソニド/グリコピロニウム/ホルモテロールフマル酸)
<適応>
●慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
ロラゼパム
ワイパックス®
<適応>
●神経症における不安・緊張・抑うつ
●心身症(自律神経失調症、心臓神経症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
ロラピタ®静注
<適応>
てんかん重積状態
デノスマブ(遺伝子組換え)
プラリア®皮下注
<適応>
●骨粗鬆症(6ヵ月に1回、皮下投与)
●関節リウマチに伴う骨びらんの進行抑制(6ヵ月に1回、皮下投与。症状によっては3ヵ月に1回、皮下投与することができる。)
ランマーク®皮下注
<適応>
多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変(4週間に1回、皮下投与)
注意!
プラリア®もランマーク®も、通常はデノタス®チュアブルと併用する。
デノタスチュアブル配合錠
適応:RANKL阻害剤(デノスマブ(遺伝子組換え)等)投与に伴う低カルシウム血症の治療及び予防

ラモセトロン塩酸塩
イリボー®錠2.5μg/5μg
<適応>
下痢型過敏性腸症候群
<特徴>
男性と女性で投与量が異なる。
男性:通常、5μgを1日1回。1日最高投与量は10μgまで。
女性:通常、2.5μgを1日1回。1日最高投与量は5μgまで。
ナゼア®OD錠0.1mg
<適応>
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
<特徴>
通常、0.1mgを1日1回服用する。
0.1mg=100μgなので、イリボ―®錠5μg、20錠に相当する。
抗悪性腫瘍剤の投与1時間前に投与。
悪心、嘔吐を未然に防ぐために使用(=予防)。
ナゼア®注射液0.3mg
<適応>
適応抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
0.3mgを1日1回静脈内投与
<特徴>
通常1日1回0.3mg=300μgを投与。イリボ―®錠5μg、60錠相当。
ナゼア®OD錠と異なり、注射剤は悪心、嘔吐が発現している患者へ使用する。
メトトレキサート
メソトレキセート®錠2.5mg
<適応>
下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
●急性白血病
●慢性リンパ性白血病
●慢性骨髄性白血病
リウマトレックス®カプセル2mg
<適応>
●関節リウマチ
●局所療法で効果不十分な尋常性乾癬
●関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
●関節症状を伴う若年性特発性関節炎
メトトレキサートは2.5mg製剤と2mg製剤では適応が全く異なるので要注意!
また、リウマトレックス®はリウマチだけではなく、乾癬にも適応があるので、リウマトレックス=リウマチという思い込みには注意が必要。
オロパタジン
アレロック®錠
<適応>
成人:アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)
小児:アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
パタノール®点眼液
<適応>
アレルギー性結膜炎
モメタゾンフランカルボン酸エステル
フルメタ軟膏/クリーム/ローション
<適応>
省略
ナゾネックス点鼻液
<適応>
アレルギー性鼻炎
アテキュラ吸入用カプセル
(インダカテロール/モメタゾンフランカルボン酸エステル)
<適応>
気管支喘息(吸入ステロイド剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
エナジア吸入用カプセル
(インダカテロール/グリコピロニウム/モメタゾンフランカルボン酸エステル)
<適応>
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入β2刺激剤及び長時間作用性吸入抗コリン剤の併用が必要な場合)
ホリナートカルシウム
ロイコボリン®錠5mg
<適応>
以下の療法における、葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減。
●メトトレキサート通常療法
●CMF療法
●メトトレキサート関節リウマチ療法
●M-VAC療法
●メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法
ロイコボリン®錠25mg
<適応>
ホリナート・テガフール・ウラシル療法における、結腸・直腸癌に対するテガフール・ウラシルの抗腫瘍効果の増強。
クエチアピンフマル酸塩
セロクエル®錠
<適応>
統合失調症
ビプレッソ®徐放錠
<適応>
双極性障害におけるうつ症状の改善
<特徴>
1日1回、食後2時間以上あけて就寝前に服用。
カルシトリオール
ロカルトロール®カプセル
<適応>
●骨粗鬆症
●下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、しびれ、テタニー、知覚異常、筋力低下、骨痛、骨病変等)の改善
〇慢性腎不全
〇副甲状腺機能低下症
〇クル病・骨軟化症
ロカルトロール®注
<適応>
維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症
マキサカルシトール
オキサロール®注
<適応>
維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症
オキサロール®軟膏/ローション
<適応>
●尋常性乾癬
●魚鱗癬群
●掌蹠角化症
●掌蹠膿疱症
ミダゾラム
ドルミカム®注射液
<適応>
麻酔前投薬
ミダフレッサ®静注0.1%
<適応>
てんかん重積状態
ブコラム®口腔用液
<適応>
てんかん重積状態
<特徴>
通常、修正在胎52週(在胎週数+出生後週数)~18歳未満の患者に使用。
本剤は頬粘膜より吸収される。基本的に、本剤のシリンジ液剤の全量を片側の頬粘膜に緩徐に投与する。投与時に可能な限り本剤を飲み込まないように注意すること。
タダラフィル
アドシルカ®
<適応>
肺動脈性肺高血圧症
ザルティア®
<適応>
前立腺肥大症に伴う排尿障害
シアリス®
<適応>
勃起不全
シルデナフィル
レバチオ®
<適応>
肺動脈性肺高血圧症
バイアグラ®
<適応>
勃起不全
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