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糖尿病

糖尿病と治療薬の基礎の基礎(一般の方向け)

糖尿病を放っておくとなぜ良くないのでしょうか?

糖尿病とは、血糖値が高い状態が慢性的に続く状態です。この状態が長く続くと、全身の血管に徐々にダメージを与えていきます。
そして血管がダメージを受けると、心筋梗塞・脳梗塞・網膜症による失明・腎不全・神経障害などの合併症を引き起こすリスクが高まります。

糖尿病で怖いのは合併症です。

失明の原因の第一位が糖尿病網膜症による失明であること、
そして、
腎不全の原因の第一位が糖尿病性腎症であるということは意外と知られていません。

合併症の予防のために、食事療法・運動量を行い、適切に血糖値をコントロールすることが大事です。そして必要に応じて薬物治療を行います。

糖尿病の原因はなんですか?

●血糖値を下げるホルモンのインスリンが全く出ない。
●インスリンが出ていても、少量しか出てこなくて血糖値をしっかり下げられない。
●インスリンはしっかり出ているが、その効果が出にくい状態(インスリン抵抗性)。
●インスリンはしっかり出ているが、インスリンで下げられる以上の糖を過剰に摂取してしまっている。

などが挙げられます。共通キーワードに、インスリンがあります。

糖尿病に自覚症状はありますか?

特徴的な自覚症状として、高血糖状態が持続していると、口の乾き、水を多く飲みたくなる、尿が増える、体重が減る、疲れやすいなどがあります。

しかし、血糖値の程度によっては上記の症状が出ないこともあり、自覚症状に乏しいこともあり、治療が遅れることがあります。

糖尿病治療薬の種類

血糖値を下げる唯一のホルモンに、膵臓から分泌されるインスリンがあります。

糖尿病治療薬を大きく分けると
□インスリンの分泌を促進し、血糖値を下げるもの
□インスリンの分泌を促進させずに、血糖値を下げるもの
□インスリンを補充するもの
があります。

インスリンの分泌を促進するもの

SU薬(スルホニル尿素薬)
膵臓に作用し、血糖値の低値・高値によらずインスリン分泌を促進します。
低血糖に注意が必要です。

速効型インスリン分泌促進薬 
膵臓に作用し、血糖値の低値・高値によらずインスリン分泌を促進しますが、SU薬(スルホニル尿素薬)よりも効果の発現時間が早く、効果の持続が短いという特徴があります。

DPP-4阻害薬 
血糖値が低いときには効果は出ず、血糖値が高いときだけインスリン分泌を促進します。
低血糖を起こしにくいです。
2009年から販売されています。

GLP-1受容体作動薬 
注射薬です。
血糖値が低いときには効果は出ず、血糖値が高いときだけインスリン分泌を促進します。
食欲抑制効果もあります。
低血糖を起こしにくいです。
2010年から販売されています。

<追記>
2020年6月には、経口薬も発売されました。

インスリンの分泌を促進させないもの
α(アルファ)グルコシダーゼ阻害薬
糖質の吸収を遅らせることで、食後の高血糖を改善します。
低血糖を起こしにくいです。

ビグアナイド系薬
複数の効果で血糖値を下げます。
・肝臓で糖が作られるのを抑制
・筋肉での糖の取り込み・利用を促進
・インスリンの効きが悪くなっている状態(インスリン抵抗性といいます)を改善
などがあります。
食欲抑制、体重の減少効果もあります。
低血糖を起こしにくいです。

チアゾリジン誘導体薬
複数の効果で血糖値を下げます。
・インスリンの効きが悪くなっている状態(インスリン抵抗性といいます)を改善
・肝臓で糖が作られるのを抑制
・筋肉での糖の取り込み・利用を促進
などがあります。
低血糖を起こしにくいです。
浮腫が起こりやすいので注意が必要です。

SGLT2阻害薬 
尿に糖を強制排出させることで、血糖値を下げます。体重減少効果もあります。
低血糖は起こしにくいです。
尿量が増えるので、脱水に注意が必要です。
2014年から発売されています。

インスリンを補充するもの

インスリン注射
不足したインスリンを注射で補います。

<参考までに>
糖尿病治療薬には「配合剤」というものがあります。
配合剤は、1つの薬の中に作用の異なる成分が複数混ぜられたものです。
多くの配合剤は、配合錠(1錠中に成分が複数入っている)として販売されていますが、2019年6月には、注射薬のインスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の配合注射剤の製造販売も承認されました。

 

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