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脳神経・睡眠・精神系

30日制限のない睡眠薬~リスミー・ルネスタ・ロゼレム・ベルソムラ~注意点も覚えておきましょう!

30日制限のない睡眠薬とは?

多くの睡眠薬は30日制限がありますが、30日を超えて処方できる睡眠薬もあります。
2019年3月時点では次のものが30日を超えて処方できます。

リルマザホン(リスミ―®)
エスゾピクロン(ルネスタ®)
ラメルテオン(ロゼレム®)
スボレキサント(ベルソムラ®)

 

処方するときの注意点は?

リルマザホン(リスミ―®)
成人は1回1〜2mgを就寝前に服用。
適宜増減可能だが、高齢者には1回2mgまで。

エスゾピクロン(ルネスタ®)
成人は1回2mgを、高齢者は1回1mgを就寝前に服用。
適宜増減可能だが、成人では1回3mg、高齢者では1回2mgまで。
ゾピクロン(アモバン®)改良版。ゾピクロンを光学分割して得られた、ゾピクロンの薬理活性の大部分を有するS体。ゾピクロン同様、服用後に唾液腺に再分泌されて苦みを感じることがある。

ラメルテオン(ロゼレム®)
次に該当する場合は禁忌
高度な肝機能障害のある人、フルボキサミン(デプロメール®、ルボックス®)を服用中の人は禁忌。
フルボキサミンが本剤の代謝酵素であるCYP1A2を阻害し、本剤のAUCが顕著に上昇するという報告あり。

本剤の投与開始2週間後を目処に入眠困難に対する有効性を評価し、有効性が認められない場合には、投与中止を考慮し、漫然と投与しないこと。

就寝前に服用するが、本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けること(食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下することがある)。

スボレキサント(ベルソムラ®)
本剤は主にCYP3Aによって代謝されるため、CYP3Aを強く阻害する薬剤 (イトラコナゾール、クラリスロマイシン、リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル、インジナビル、テラプレビル、ボリコナゾール)を投与中の人には禁忌
抗生剤クラリスロマイシンはよく処方されるので、併用薬の確認は必須!

10mg、15mg、20mgの規格があるが、通常、成人には1日1回20mgを、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に服用。 

就寝直前に服用するが、入眠効果の発現が遅れるおそれがあるため、本剤の食事と同時又は食直後の服用は避けること(食後投与では、空腹時投与に比べ、投与直後のスボレキサントの血漿中濃度が低下することがある)。

10mg錠を使うケースは?
→CYP3Aを阻害する薬剤 (ジルチアゼム、ベラパミル、フルコナゾール等)を併用する場合は1日1回10mgへの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。

副作用に悪夢(1〜5%未満 )があり、患者の訴えにより服用中止になるケースもある。

 

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