医科・歯科・調剤の個別指導の内容を知りたいときは厚生局のウェブサイトで確認できます。
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四国厚生支局
九州厚生局
ここからは、調剤薬局の個別指導で指摘されたものをピックアップしてみました。
なお、保険適用の用法用量は変更されることがありますので、各自で添付文書等でご確認ください。
個別指導で指摘された事項のまとめ
①外用剤の用法の記載が不適切
・2種類の外用貼付剤の同一部位への貼付指示
・医師の指示どおり
・記載がない
② 用量の記載が不適切
医師の指示どおりと記載
③薬品医療機器等法による承認内容と異なる用法・用量の処方
1日1回で処方されたもの
ゾビラックス、アダラートL、リリカ等
1日2回で処方されたもの
ノルバスク、ディオバン、カルデナリン、ラシックス、ジプレキサ、ワンアルファ、プラビックス、ジャヌビア、ロキソニンテープ、モーラステープ等
1日3回で処方されたもの
アダラートCR、ガスターD 錠、デパケンR錠、パタノール点眼液、リリカ、ハイペン等
食後で処方されたもの
プリンペラン、ナウゼリン、α‐GI、キネダック、漢方エキス製剤、ガナトン、エパデール、イトリゾール、クラバモックス小児用配合ドライシロップ、アルロイドG等
食前で処方されたもの
ノボラピッド 30ミックス注フレックスペン、その他インスリン製剤等
高齢者に対する上限を超えている場合
ルネスタ錠3mgを1錠、ロヒプノール錠1mgを1日1回2錠、ロヒプノール錠2mgを1日1回1錠
朝夕食後に投薬されていたもの
アシノン、プロマック、アレロックなど(保険適用の用法は朝及び就寝前)
朝食後に投薬されていたもの
ザイザル、シングレアなど(保険適用の用法は就寝前)
夕食後に投薬されていたもの
レザルタス配合錠(保険適用の用法は朝食後)
④医薬品医療機器等法による承認内容と異なる適応症への使用が疑われる処方
・プロマック顆粒を味覚障害患者に投与
⇒社会保険診療報酬支払基金によると、プロマックの「味覚障害」は原則認められるはずですので、ちょっと厳しい指導かも?
参考:保険適応はないけど、保険請求は通る事例一覧
・マイスリー錠を統合失調症、躁うつ病の不眠症患者に投与
・抗菌薬、化学療法剤を投与していない患者に対するビオフェルミンRの投与
・メソトレキセート錠2.5mgの関節リウマチに対する処方の疑い(適応は急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎))
・成人に対するダイアップ坐剤の処方
・大塚蒸留水の患部の消毒
・不眠時に対するエビリファイ
⑤重複投与が疑われる処方
・異なる医師による同じ薬の処方
・異なる医師による鎮痛薬の重複処方
・同効薬の処方(H2ブロッカーとPPI、パキシルCR とデプロメール等)
⑥禁忌例への使用が疑われる処方
・消化性潰瘍が疑われる患者にPL配合顆粒、バイアスピリン、アセトアミノフェン、ロキソニン、その他NSAIDs、セレスタミン配合錠 等。
・うっ血性心不全が疑われる患者にサンリズム、シベノール、アクトス等
・緑内障が疑われる患者にPL配合顆粒、ポラキス、バップフォー等
・パーキンソン病が疑われる患者にインプロメン、セレネース等
・てんかんが疑われる患者にルジオミール等
・重症筋無力症が疑われる患者に対するサイレース
・前立腺肥大が疑われる患者に対する PL配合顆粒 等
・閉塞隅角緑内障が疑われる患者に対するベシケア 等
・重篤な腎障害に対するアサコール
⑦倍量処方が疑われる処方
・ハルシオン、マイスリー、レンドルミン、デパスなどの向精神薬
⑧漫然と長期に渡り処方されている医薬品の処方
・メチコバール、シナール、ビタメジン、フラビタン、ピドキサール、ノイロトロピン等の月余に渡る投与
・フォリアミンの貧血に対する月余に渡る投与
・キネダック、サアミオン、ケタス等の12週を越える投与
・アサコール錠400mgの8週間を超える投与
・オパルモンの漫然投与
⑨投与期間の上限を超えた投与が疑われる処方
PPIは適応により投与期間が異なります。
非びらん性胃食道逆流症:4週間まで
十二指腸潰瘍:6週間まで
胃潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎:8週間まで
⑩処方せん上で検査等に使用することが明確な医薬品の処方
検査前投与の記載があるトリクロリールシロップ、ラキソベロン液
⑪2以上の規格単位がある医薬品の場合に適切な規格品が採用されていないもの
エビリファイ錠3mgを1回2錠(6mg有り)
カルベジロール錠10mgを1回2錠(20mg有り)
サインバルタカプセル20mg、3カプセル(30mg有り)
スルピリド錠50mg、6錠(100mg有り)
ソラナックス0.4mg錠を1回2錠(0.8mg有り)
チラーヂンS錠50μgを1回2錠(100μg 有り)
デパス錠0.5mg、1回2錠(1mg有り)
トランサミン錠250mg、1回2錠(500mg有り)
フェブリク錠20mg、1回2錠(40mg有り)
リリカカプセル75mgを1回2錠(150mg有り)
レボフロキサシン錠250mg、1回2錠(500mg有り)
⑫配合変化
医薬品の特性を十分理解し、薬学的に問題ないと判断していない例
亜鉛華(10%)単軟膏とボアラ軟膏
ヒルドイドソフト軟膏とフルコート軟膏
ヒルドイドソフト軟膏とフルメタ軟膏
ヒルドイドソフト軟膏 とユベラ軟膏
ボアラ軟膏とレスタミンコーワクリーム
レスタミンコーワクリームとリンデロン-VGクリームの混合
参考:ステロイド外用薬を混合・希釈するとどうなりますか?
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